Irysは「ストレージ・実行・検証を1つのチェーンに統合した、世界初のプログラマブル・データチェーン」を掲げるブロックチェーンである。前身は分散ストレージのバンドリングサービスBundlr Networkで、2024年にIrysへリブランド。2025年11月にメインネットがローンチされ、AI・大規模データを扱うdApp向けインフラとして注目を集めている。
Arweaveが「永続ストレージそのもの」を提供するのに対し、Irysは「保存したデータをスマートコントラクトから直接読み書きできる」点が最大の特徴。EVM互換でChain ID 1270のテストネットも稼働しており、SDKは数行のコードで統合できる。
本記事では、Irysを「学ぶ・触る・開発する」ために必要な公式サイト、ドキュメント、エクスプローラー、SDK、コミュニティをまとめて紹介する。
1. 公式サイト・概要
Irysプロジェクト全体の出発点。プロダクトの全体像、ホワイトペーパー、ブログ、エコシステム情報がここから辿れる。
- Irys公式サイト:Irysの公式ポータル。「Storage, Execution, and Verification in One Chain」というコンセプトとプロダクト一覧の入口。
- Learn Hub:Irysの基本概念・ユースケースを学べる公式ラーニングセクション。
- Irys Blog:公式ブログ。メインネットローンチ、パートナーシップ、技術アップデートなどの一次情報。
- Irys Ecosystem:Irys上で動いているdApp・プロジェクト一覧。
- Irys Whitepaper:技術設計とエコノミクスをまとめた公式ホワイトペーパー(PDF)。
2. ドキュメント(Learn / Build)
Irysを実際に触る・組み込む際に最も読み込みたい公式ドキュメント群。コンセプト解説からSDKリファレンス、ブラウザ統合まで段階的に学べる構成になっている。
- Irys Docs(トップ):すべての公式ドキュメントのハブ。
- Learn: Why Irys:「なぜIrysなのか」を、データチェーンの位置づけから解説したコンセプトページ。
- Build: Welcome Builders:開発者向けセクションの入口。
- Build: SDK Quickstart:3〜4行でデータをIrysにアップロードする最短手順。
- Build: Irys in the Browser:フロントエンドからIrysを使うためのガイド。
- Build: Connecting to Testnet:EVM互換テストネットに接続する手順(RPC URLとChain ID 1270を含む)。
3. エクスプローラー・Faucet
ネットワーク上のブロック・トランザクション・統計を確認したり、テストネット用のトークンを取得したりするためのツール。
- Irys Testnet Explorer:Irysテストネット用のブロックエクスプローラー。最新ブロック・Tx・アナリティクス(TPS、ストレージコスト、平均ガス価格など)を閲覧できる。
- Irys Faucet:ウォレットアドレスを入力するだけでテストネット用Irysトークンを受け取れる公式蛇口。
4. SDK・GitHubリポジトリ
実装の中核となるSDK群と、コアチェーンを含むIrys公式GitHubのリポジトリ。アップロード、Programmable Data、バンドリング、ドキュメントのソースまでオープンに公開されている。
- Irys-xyz GitHub Organization:Irys公式の全リポジトリが集約されているOrg。
- Irys-xyz/irys:Irysコアチェーンの実装(Rust製のmulti-ledger storage blockchain)。
- Irys-xyz/js-sdk:オンチェーンデータをアップロードするためのJavaScript / TypeScript SDK。
- Irys-xyz/rust-sdk:Rust製のIrys SDK。
- Irys-xyz/Irys-docs-v2:公式ドキュメント
docs.irys.xyzのソース(MDX)。修正提案やIssueはここへ。 - npm: @irys/sdk:npm経由でのインストール先。
npm install @irys/upload @irys/upload-ethereumから始めるのが現行の推奨。
5. コミュニティ・関連プロジェクト
開発者コミュニティに参加したり、Irys上で動く代表的なdAppを実際に触ったりするためのリンク。
- Irys Discord:開発者・コミュニティ・サポートの公式チャンネル。
- Irys公式X(@irys_xyz):アップデート・キャンペーン・テストネットインセンティブの一次情報源。
- Irys Arcade:Irysテストネット上で動くアーケード風ゲーム。プレイしてテストネットトークンを獲得できる。
6. 外部リサーチ・解説
公式以外で、Irysのコンセプトや経緯を把握するのに役立つサードパーティの解説。日本語情報がまだ少ない段階なので、英語ソースも併せて参照したい。
- CoinGecko: What Is Irys:Irysの設立背景、資金調達、テストネット参加方法まで網羅した解説記事。
使い分けの目安
- まずIrysが何者か知りたい → 公式サイト → Learn Hub → CoinGecko解説 の順。
- テストネットを触ってみたい → Faucetでテストトークン取得 → Testnet Explorerで自分のTxを確認。
- dAppにIrysを組み込みたい → Build: SDK Quickstart → Irys in the Browser → js-sdkのREADME。
- EVM側からIrysに接続したい → Connecting to Testnet(RPCとChain ID 1270)。
- Irysコアの動きまで踏み込みたい → Irys-xyz/irys(Rust実装)とホワイトペーパー。
Irysは「Arweave系の永続ストレージ思想」と「EVM的なプログラマビリティ」を1つのチェーンに統合した、データレイヤーの新世代といえる存在だ。メインネットが立ち上がったばかりで、エコシステムが急速に拡大しているフェーズ。まずはFaucet→Quickstartで実際にデータをアップロードしてみると、Programmable Datachainの感覚が一気に掴める。



