Mt.Gox事件:ビットコイン史上最大の取引所ハッキング

目次

Mt.Goxとは何だったのか

Mt.Gox(マウントゴックス)は、日本・東京に本拠を置いたビットコイン取引所で、2013〜2014年には世界最大規模を誇り、ビットコイン取引量のおよそ70〜80%を占めていました。フランス人プログラマーのJed McCalebが2010年に設立し、後にマーク・カルパレスが引き継ぎました。

事件の経緯

2014年2月、Mt.Goxは突如ウェブサイトを閉鎖し、約85万BTCが消失したことを発表しました。当時の価格で約470億円、現在の価格に換算すると数兆円規模に相当します。数年にわたるハッキングと内部の不正処理が重なった結果とされ、同社は破産申請に追い込まれました。

その後の捜査で、ビットコインの一部(約20万BTC)が回収されました。被害を受けたユーザーへの弁済手続きは、破産管財人のもとで10年以上にわたって続き、2024年についに一部の返還が実施されました。

ビットコイン史への影響

Mt.Gox事件はビットコインの信頼性に大きな打撃を与え、価格の長期低迷を招きました。一方で「自分の鍵は自分で管理せよ(Not your keys, not your coins)」という格言を広め、セルフカストディの重要性を業界全体に浸透させました。また、取引所のセキュリティ基準やコールドウォレット管理の重要性が認識されるきっかけとなりました。


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