Play-to-Earnの誕生とAxie Infinity旋風
GameFi(ゲームファイ)とは、ゲームと金融(DeFi)を組み合わせた概念で、ゲームをプレイすることで仮想通貨を稼げる「Play-to-Earn(P2E)」モデルが核心です。2021年、Axie Infinityがフィリピンを中心に爆発的に普及しました。NFTのAxieキャラクターを使ってバトルし、SLPトークンを獲得・売却することで、最低賃金を上回る収入を得られるとして、コロナ禍の発展途上国で生活手段になったのです。
ブームの構造と崩壊
しかしAxie Infinityのモデルは根本的な矛盾を抱えていました。新規プレイヤーがNFTを高値で購入し続けることで成り立つ経済で、いわば「後から来た人が損をする」構造です。2022年初頭にSLPトークンの価値が暴落すると、稼げなくなったプレイヤーが次々と離脱し、エコシステムは崩壊。さらに2022年3月にはAxieのサイドチェーン「Ronin」がハッキングされ、約620億円相当の被害を受けたことが追い打ちをかけました。
GameFiの教訓と次世代
GameFiブームの教訓は「ゲームとして楽しくなければ持続しない」という当たり前の事実です。P2Eを前提にするとゲームバランスが歪み、純粋なプレイヤーではなく稼ぎ目的の参加者が増えます。これを踏まえ「Play-and-Earn」や「Free-to-Play」モデルを採用した次世代GameFiプロジェクトも登場しています。Web3ゲームのナラティブは終わったわけではなく、より成熟したモデルへの移行期にあると言えるでしょう。