Coffeezilla（本名：スティーブン・フィンデイセン）は、暗号資産業界における詐欺や不正行為を暴露することで知られるアメリカのYouTuber兼ジャーナリストです。彼のYouTubeチャンネル「Coffeezilla」では、暗号資産やWeb3、分散型金融（DeFi）に関連する詐欺的なプロジェクトや人物を調査・告発するコンテンツを提供しています。
詳しい解説
フィンデイセンはテキサスA&M大学で化学工学の学位を取得後、地元の建設業者として住宅販売に従事していました。彼が詐欺の調査に関心を持つようになったのは、癌を患った母親が治療効果を謳う疑わしい製品を購入させられた経験がきっかけです。
2018年からYouTubeで活動を開始し、当初は「Coffee Break」というチャンネル名でコンテンツを投稿していました。その後、「Coffeezilla」として詐欺的な暗号資産プロジェクトや自己啓発系の「偽グル」を暴露する動画を制作し、注目を集めました。特に、2021年には「Save the Kids」トークンに関する調査で国際的な認知を得ました。このプロジェクトはポンジ・スキームであると広く見なされており、フィンデイセンは元FaZe ClanメンバーのFrazier Khattri（FaZe Kay）やYouTubeのいたずら者サム・ペッパーが関与していると指摘しました。
2022年12月には、Logan Paulが開発・設立したNFTベースのゲーム「CryptoZoo」に関する三部作のドキュメンタリーシリーズを公開しました。この中で、プロジェクトが投資家から数百万ドルを集めながらも約束を果たしていないことを批判し、チームが市場操作に関与していると主張しました。これに対し、Paulは当初法的措置を示唆しましたが、後にその脅威を撤回しました。
フィンデイセンの調査は、暗号資産業界における透明性と倫理性の向上に寄与しています。彼の活動は、投資家や一般の人々が詐欺的なプロジェクトから身を守るための重要な情報源となっています。
