ここ10年以内に仮想通貨界隈で起きた主要な事件を以下にリスト化しました。
- Mt. Goxの破綻(2014年)
- 日本に拠点を置くビットコイン取引所Mt. Goxが、85万ビットコインの紛失を発表し破綻。顧客の資金が凍結され、ビットコイン市場に大きな影響を与えました。
- The DAOハック(2016年)
- イーサリアム上で実行されたThe DAO(分散型自律組織)がハッキングされ、約360万ETHが盗まれました。この事件がきっかけで、イーサリアムはハードフォークを実施し、EthereumとEthereum Classicに分岐しました。
- Coincheckハック(2018年)
- 日本の取引所Coincheckがハッキングされ、約580億円相当のNEMが盗まれました。この事件は当時の仮想通貨史上最大の盗難事件となり、取引所のセキュリティ対策の重要性が浮き彫りになりました。
- Bitfinexハック(2016年)
- 香港に拠点を置くBitfinexがハッキングされ、約12万ビットコインが盗まれました。この事件は、取引所のセキュリティを強化するための重要な教訓となりました。
- QuadrigaCXの破綻(2019年)
- カナダの仮想通貨取引所QuadrigaCXの創設者が急死し、取引所の顧客資金約1.9億ドルが凍結されました。創設者だけが秘密鍵を知っていたため、多くの投資家が資産を失いました。
- KuCoinハック(2020年)
- シンガポールに拠点を置くKuCoinがハッキングされ、約2億8000万ドル相当の資産が盗まれました。後に大部分の資産が回収されましたが、取引所のセキュリティ強化が求められました。
- Polygonのプロトコルエクスプロイト(2021年)
- レイヤー2スケーリングソリューションPolygonのネットワークがハッキングされ、約850万ドル相当の資産が盗まれました。この事件は、DeFiプロトコルのセキュリティの脆弱性を露呈しました。
- FTXの破綻(2022年)
- 大手仮想通貨取引所FTXが経営破綻し、約80億ドル相当の顧客資金が失われました。創設者のサム・バンクマン・フリードが詐欺で告発され、業界全体に大きな衝撃を与えました (Certik) (Chainalysis)。
- BitKeepハック(2022年)
- マルチチェーンウォレットのBitKeepがハッキングされ、約800万ドル相当の資産が盗まれました。この事件は、ウォレットアプリのセキュリティの重要性を強調しました (Certik)。
- MetaMask iCloudバックアップの脆弱性(2022年)
- MetaMaskのiOSユーザーが、iCloudバックアップの脆弱性を悪用されたフィッシング攻撃により約65万ドル相当の資産を失いました。この事件は、セキュリティ設定の見直しの必要性を示しました (Certik)。
これらの事件は、仮想通貨のセキュリティや規制の重要性を浮き彫りにし、業界全体の成長と進化に大きな影響を与えました。