ブロックチェーン技術の進化は加速を続け、初期の主要チェーンに続いて、さらなる革新と新しいユースケースをもたらすチェーンが登場しました。ここでは、最初の10チェーンの後に続いた主要な10チェーンを時代順に紹介します。
11. Binance Smart Chain(BSC) – 2020年
- 概要: 仮想通貨取引所Binanceが開発したブロックチェーン。イーサリアム互換で、高速かつ低コストを実現。
- 革新:
- イーサリアムバーチャルマシン(EVM)互換
- プルーフ・オブ・ステーク・オーソリティ(PoSA)を採用
- ユースケース: 分散型取引所(DEX)やDeFiプラットフォームの基盤。
12. ポルカドット(Polkadot) – 2020年
- 概要: 異なるブロックチェーンを接続することを目的とした「ブロックチェーンのインターネット」。
- 革新:
- パラチェーンとリレーチェーンによる相互運用性
- ガバナンスとアップグレードが容易
- ユースケース: 複数チェーン間のデータ共有や、カスタムブロックチェーン構築。
13. ソラナ(Solana) – 2020年
- 概要: 高速トランザクションと低コストを特徴とするブロックチェーン。
- 革新:
- プルーフ・オブ・ヒストリー(PoH)とPoSのハイブリッド
- 秒間65,000件以上のトランザクション処理能力
- ユースケース: NFT市場、分散型アプリケーション(DApps)の開発。
14. アバランチ(Avalanche) – 2020年
- 概要: 高速、低コスト、分散型アプリケーションの開発に特化したプラットフォーム。
- 革新:
- アバランチ・コンセンサスプロトコル
- サブネットによるモジュール設計
- ユースケース: 金融市場やDeFi、NFTプラットフォーム。
15. テゾス(Tezos) – 2018年
- 概要: 自己修正可能なブロックチェーン。ガバナンスとプロトコルのアップデートが容易。
- 革新:
- プルーフ・オブ・ステーク(PoS)
- オンチェーンガバナンス
- ユースケース: 安定した環境でのスマートコントラクト運用。
16. コスモス(Cosmos) – 2019年
- 概要: 異なるブロックチェーンが相互運用できるエコシステムを目指すプロジェクト。
- 革新:
- Inter-Blockchain Communication(IBC)プロトコル
- テンダーミントBFTコンセンサス
- ユースケース: 複数ブロックチェーン間のスムーズなデータ交換。
17. ファントム(Fantom) – 2019年
- 概要: DAG(Directed Acyclic Graph)技術を基にした高性能ブロックチェーン。
- 革新:
- Lachesisプロトコルによる迅速な最終確認
- 高スループットと低手数料
- ユースケース: DeFiプロジェクトやスケーラブルなDApps。
18. ヘデラ・ハッシュグラフ(Hedera Hashgraph) – 2019年
- 概要: ブロックチェーンではなく、DAG構造の分散型台帳技術。
- 革新:
- ガバナンス委員会による信頼性の高い運営
- 高速処理と低エネルギー消費
- ユースケース: デジタルID、トークン化、エンタープライズ向けDApps。
19. Near Protocol(NEAR) – 2020年
- 概要: 開発者フレンドリーでスケーラブルなプラットフォーム。
- 革新:
- シャーディング技術「Nightshade」
- 人間が読みやすいアカウント名
- ユースケース: DApps、NFT、DeFiの構築。
20. Algorand(アルゴランド) – 2019年
- 概要: 高速かつ分散型のブロックチェーンプラットフォーム。
- 革新:
- ピュア・プルーフ・オブ・ステーク(PPoS)
- トランザクション処理の確定性
- ユースケース: 金融市場やグローバルな資産トークン化。
まとめ
最初の10チェーンが基盤を築いた後、次に続く10チェーンはスケーラビリティ、相互運用性、高速処理といった技術課題を解決することに注力しました。これらのチェーンの登場により、ブロックチェーン技術はさらに多様化し、商業規模での採用が進んでいます。今後の技術革新に期待しつつ、それぞれのチェーンがどのように暗号資産エコシステムを形作るのか注目していきましょう。