暗号資産を長期的に安全に保管したいなら、ハードウェアウォレットの導入を検討してください。取引所やソフトウェアウォレットより格段にセキュリティが高く、まとまった資産の保管に向いています。この記事では代表的なハードウェアウォレット「Ledger」を例に仕組みと使い方を解説します。
ハードウェアウォレットとは
ハードウェアウォレットは、秘密鍵を専用の物理デバイス内に保管するウォレットです。インターネットに接続していないオフライン状態で鍵を管理するため、オンラインハッキングのリスクをほぼゼロにできます。
取引を承認する際もデバイス上でボタンを押す物理操作が必要なため、コンピュータがマルウェアに感染していても不正な送金を防げます。
ハードウェアウォレットが必要な人
- 100万円以上の暗号資産を保有している人
- 取引所のリスク(ハッキング・倒産)を避けたい人
- 長期保有(HODL)を前提にしている人
- DeFiを利用しながら高いセキュリティを維持したい人
主なハードウェアウォレット
Ledger(レジャー)
フランスのLedger社が開発した世界シェアNo.1のハードウェアウォレットです。「Ledger Nano S Plus」(約1.5万円)や「Ledger Nano X」(約2万円)が代表モデルで、5,000種類以上の暗号資産に対応しています。
Trezor(トレザー)
チェコのSatoshiLabs社が開発したウォレットで、Ledgerと並ぶ二大ブランドのひとつです。オープンソース設計でセキュリティ監査がしやすい点が特徴です。
Ledgerの基本的な使い方
STEP1:公式サイトから購入する
Ledgerは必ず公式サイト(ledger.com)または正規販売店から購入してください。Amazon等で中古・転売品を購入するとデバイスが改ざんされているリスクがあります。
STEP2:Ledger Liveをインストール
PCまたはスマートフォンに「Ledger Live」という公式管理アプリをインストールします。このアプリからデバイスの設定・資産管理・トランザクションの承認などを行います。
STEP3:デバイスの初期設定
- Ledgerをパソコンに接続してLedger Liveを起動
- 「新しいデバイスとして設定」を選択
- PINコード(4〜8桁)を設定する
- 24単語のシードフレーズが表示される→必ず紙に書いて保管
- シードフレーズの確認入力で設定完了
STEP4:アカウントを追加して暗号資産を受け取る
- Ledger Liveで「アカウントを追加」→通貨を選択(例:Bitcoin)
- 「受け取り」を選択すると受け取りアドレスが表示される
- 取引所の出金画面でそのアドレスを送付先に指定して送金
STEP5:送金する際はデバイスで承認
Ledger Liveから送金操作を行うと、Ledgerデバイスに承認要求が表示されます。デバイスの画面で送付先と金額を確認し、ボタンを押して承認すると送金が実行されます。この物理ボタン操作が不正送金を防ぐ重要なセキュリティ機能です。
シードフレーズの保管方法
ハードウェアウォレットでも最終的な命綱はシードフレーズです。以下の点に注意して安全に保管してください。
- 紙またはスチール製の金属プレートに記録する
- デジタル保存(スマホ・PC・クラウド)は絶対にしない
- 火災・水害に備えて複数箇所に保管する
- 第三者に見せたり教えたりしない
まとめ
ハードウェアウォレットは暗号資産を最も安全に保管できる方法です。初期費用はかかりますが、取引所のハッキングリスクや倒産リスクから資産を守るための保険と考えると、一定以上の資産を持つ方には投資価値があります。まずはLedger Nano S Plusから始めてみましょう。