ド・クォン(Do Kwon)

ド・クォンとは

ド・クォン(Do Kwon / 權道亨)は、Terra/Lunaブロックチェーンの創設者です。韓国出身で、スタンフォード大学でコンピュータサイエンスを学び、2018年にTerraform Labsを設立しました。2022年のTerra/UST崩壊により、暗号資産史上最大級の損失を引き起こした人物として知られています。

Terraエコシステムの構築

ド・クォンはTerraブロックチェーンとアルゴリズム型ステーブルコインUST(TerraUSD)を開発しました。USTはLUNAトークンとのミント/バーンメカニズムでドルペッグを維持する設計で、Anchor Protocolが約20%の利回りを提供したことでTVLは急速に成長し、一時400億ドルを超えました。

Terra/UST崩壊

2022年5月、USTのドルペッグが崩壊しました。大量のUST売却がペッグ維持メカニズムを圧倒し、LUNA/USTの「デス・スパイラル」が発生。USTは0.02ドルまで下落し、LUNAは事実上無価値になりました。約400億ドルの価値が数日で消滅し、多くの投資家が壊滅的な損失を被りました。

逮捕と裁判

崩壊後、韓国当局がド・クォンに逮捕状を発行。ド・クォンは各国を転々とした後、2023年3月にモンテネグロで偽造パスポートの使用により逮捕されました。その後米国に引き渡され、詐欺や市場操作などの罪で起訴されています。SECとの民事訴訟では44.7億ドルの和解金に合意しました。

業界への教訓

Terra/UST事件は暗号資産業界に多大な教訓を残しました。アルゴリズム型ステーブルコインの脆弱性、「持続不可能な利回り」への警戒、プロジェクト創設者への過度な信頼のリスクなどが広く認識されました。各国の規制強化にも直接的な影響を与え、ステーブルコイン規制の議論を加速させました。

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