プライバシーコインとは
プライバシーコイン(Privacy Coin)は、取引の送信者、受信者、金額などの情報を秘匿する機能を持つ暗号資産の総称です。ビットコインやイーサリアムの取引はブロックチェーン上で公開されていますが、プライバシーコインは暗号技術によりこれらの情報を隠蔽します。
Monero(XMR)
Monero(モネロ)は最も広く使われているプライバシーコインです。リング署名(送信者の匿名化)、ステルスアドレス(受信者の匿名化)、RingCT(取引金額の秘匿)の3つの技術を組み合わせて、デフォルトですべての取引を完全に匿名化します。2014年の誕生以来、プライバシー技術の最前線を走り続けています。
Zcash(ZEC)
Zcash(ジーキャッシュ)はzk-SNARKを使用したプライバシーコインです。透明な取引(t-address)とシールドされた取引(z-address)を選択できるのが特徴で、必要に応じてプライバシーレベルを調整できます。Electric Coin Companyが開発を主導しています。
規制との関係
プライバシーコインは規制当局との関係が複雑です。日本では2018年以降、主要取引所からMonero、Zcash、Dashなどのプライバシーコインが上場廃止されています。韓国やオーストラリアでも同様の動きがあります。マネーロンダリングやテロ資金供与への懸念が主な理由です。
プライバシーの正当性
プライバシーは基本的人権のひとつであり、正当な理由でプライバシーを求める人々は多くいます。企業秘密の保護、政治的弾圧からの保護、個人の金融プライバシーなどは合法的なニーズです。プライバシー技術と規制のバランスをどう取るかは、暗号資産業界全体の重要な議論テーマです。