クロスチェーンとは

クロスチェーン(Cross-Chain)は、異なるブロックチェーン間でデータや資産を相互運用する技術・概念の総称です。イーサリアム、ソラナ、Arbitrum、Polygonなど多数のチェーンが並立する現在、クロスチェーン技術はブロックチェーンエコシステムの統合に不可欠な要素となっています。

なぜクロスチェーンが必要か

現在のブロックチェーンエコシステムはマルチチェーン化が進んでおり、各チェーンに流動性やアプリが分散しています。ユーザーはETHをArbitrumに移してDeFiを使い、NFTをPolygonで購入し、ゲームはImmutable Xでプレイするといった複数チェーンの利用が当たり前になっています。このチェーン間の移動を円滑にするのがクロスチェーン技術です。

クロスチェーンの方式

主な方式として、ブリッジ(ロック&ミント方式やバーン&ミント方式で資産を移動)、メッセージングプロトコル(チェーン間で任意のメッセージを送受信)、アトミックスワップ(仲介者なしで異なるチェーンの資産を交換)などがあります。LayerZero、Axelar、Wormholeなどがメッセージングプロトコルの代表例です。

セキュリティリスク

クロスチェーンブリッジはハッキングの標的になりやすく、過去に大規模な被害が発生しています。Ronin Bridge(約750億円)、Wormhole(約430億円)、Nomad Bridge(約260億円)など、ブリッジのハッキングは暗号資産史上最大級の被害額を記録しています。

チェーン抽象化の未来

将来的には、ユーザーがどのチェーンを使っているかを意識しない「チェーン抽象化(Chain Abstraction)」の実現が目標とされています。Near Protocol、Particle Network、Socket Protocolなどが、統一的なインターフェースで複数チェーンを操作できるソリューションを開発中です。

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