インテントベース取引とは
インテントベース取引(Intent-Based Trading)は、ユーザーが「何をしたいか」という意図(インテント)だけを指定し、最適な実行方法はソルバーやリレイヤーに委ねる新しいトランザクション方式です。従来のように具体的なトランザクションパラメータを指定する必要がなく、UXの大幅な改善が期待されています。
従来との違い
従来の方式では、ユーザーが「Uniswapで1ETHを3,000USDCにスワップ、スリッページ0.5%以内」と細かく指定する必要がありました。インテントベースでは「1ETHを最も良い条件でUSDCに交換したい」とだけ宣言し、複数のソルバーが競争して最適なレートを提示します。
主要プロジェクト
CoW Protocol(CoW Swap)は、バッチオークション方式でMEV保護と最良価格を実現する先駆的なインテントベースDEXです。UniswapX、1inch Fusion、Across Protocol(クロスチェーンインテント)なども同様のアプローチを採用しています。Anoma Networkはインテントを汎用的に処理するプロトコルとして開発が進んでいます。
ソルバーの役割
インテントを受け取って実際のトランザクションを構築・実行するのが「ソルバー」です。ソルバーは複数のDEX、流動性ソース、ブリッジを横断して最適なルートを見つけます。ソルバー間の競争がユーザーにとってより良い価格を実現する仕組みです。
インテントの将来性
インテントベースアーキテクチャは、スワップだけでなく、クロスチェーン操作、レンディング、NFT購入など様々な操作に応用可能です。アカウント・アブストラクションと組み合わせることで、ブロックチェーンの複雑さをユーザーから完全に隠す「チェーン抽象化」の実現に近づきます。