ステーブルコインの種類
ステーブルコインは、その裏付け資産や安定メカニズムによっていくつかの種類に分類されます。主に「法定通貨担保型」「暗号資産担保型」「アルゴリズム型」の3種類があり、それぞれ異なるメリットとリスクを持っています。
法定通貨担保型
USDT(Tether)やUSDC(Circle)が代表例です。発行されたステーブルコインと同額の米ドルや短期国債などを準備金として保有し、1:1の交換を保証します。最もシンプルで理解しやすい仕組みですが、発行者への信頼と、準備金の透明性が課題です。USDCは定期的な監査報告を公開しており、透明性の面で評価されています。
暗号資産担保型
DAI(MakerDAO)が代表例です。ETHなどの暗号資産を過剰担保(例:150%以上)として預け入れ、それを裏付けにステーブルコインを発行します。分散型で透明性が高い一方、暗号資産の価格変動により清算リスクがあります。過剰担保のため資本効率はやや低くなります。
アルゴリズム型
アルゴリズムと市場インセンティブによってペッグを維持する方式です。2022年のTerra/UST崩壊は、アルゴリズム型の最大の失敗事例として知られています。USTの価格維持メカニズムが崩壊し、約400億ドルの価値が数日で消滅しました。現在は純粋なアルゴリズム型への信頼は大きく低下しています。
新世代のステーブルコイン
EthenaのUSDe(デルタニュートラル戦略による利回り付きステーブルコイン)、LiquityのLUSD(完全分散型・ガバナンスフリー)、FraxのFRAX(ハイブリッド型)など、新しいアプローチのステーブルコインも登場しています。また各国のCBDC(中央銀行デジタル通貨)も広義のステーブルコインとして注目されています。