流動性クラスターとは、多くの注文(特にストップロス注文や指値注文)が集中して蓄積している価格帯のことを指す、トレード分析における用語である。
価格が特定のゾーンに近づくと、そこに溜まっている注文が一斉に発動し、相場が大きく動くきっかけとなるため、トレーダーは重要な指標として注目する。
簡単に言えば、
「市場参加者が同じように意識し、注文が密集しているポイント=価格の着火点」
である。
1. 具体的にはどんな場所を指すのか
流動性クラスターは、以下のような価格帯に形成されやすい。
- 過去の高値・安値付近
- 明確なサポート/レジスタンスライン
- ラウンドナンバー(例:BTC 70,000ドル、100円など)
- 直近のレンジ上限/下限
- 多くの注文が設置されやすい水準
そこには以下のような注文が多数存在する。
- ストップロス(損切り)
- ブレイクアウト狙いの順張り注文
- 逆張りの指値注文
これらの注文が溜まることで、巨大な流動性の“水たまり”のようなゾーンが形成される。
2. なぜ重要視されるのか
流動性クラスターは、チャートの転換点や加速点として機能しやすいためである。
■ 価格が急に動き出すポイントになりやすい
大量の注文が同時に約定することで、
一方向へ勢いよく価格が動く(ロング・ショートどちらにも)。
■ 大口投資家(俗に“クジラ”)が狙いやすい
機関投資家やアルゴリズムトレーダーは、
流動性を確保するためわざとクラスターを突きに行く(狩りに行く)
ことが多い。
■ ロスカットハンティングとの関係
損切り注文が固まっている価格帯を狙って、
価格を一度踏み抜いてから反転
する動きが発生しやすい。
3. トレード戦略における活用例
- 流動性クラスター直前での反転狙い
- クラスター突破後のブレイクアウトエントリー
- クジラが狙いそうなゾーンを事前に予測して逆張り
例:
BTC が 68,000 に流動性クラスター →
そこを踏み抜いた後、短時間で 69,500 まで急騰、など。
4. 注意点・リスク
- クラスターは「目安」であり、必ず反応するわけではない
- フェイクブレイク(ダマし)が多発する
- 注文密度だけでトレードすると、むしろ狩られやすい
特に初心者は、クラスターだけで売買するのではなく、
出来高、テクニカル、ニュース、時間帯と合わせて総合判断する必要がある。
5. 関連キーワード
- 流動性(Liquidity)
- ストップロスハンティング
- クジラ(Whale)
- オーダーブック
- サポート/レジスタンス
- ブレイクアウト

