1. 概要
MetaMask(メタマスク)は、イーサリアム(Ethereum)およびその互換チェーンに対応した暗号資産ウォレットです。2016年にConsenSys社によって開発され、現在ではWebブラウザの拡張機能やスマートフォンアプリとして提供されています。ユーザーは、仮想通貨やNFTの保管・送受信、分散型アプリケーション(DApp)との接続など、さまざまなWeb3サービスを利用することができます。
2. MetaMaskの詳しい解説
(1) 主な機能
- 暗号資産とNFTの保管
イーサリアム(ETH)やERC-20トークン、ERC-721/1155形式のNFTを安全に保管できます。 - 送受信機能
仮想通貨やNFTを他のウォレットアドレスへ送信したり、受け取ったりすることが可能です。 - スワップ機能
内蔵のスワップ機能を利用して、異なるトークン間の交換ができます。 - DAppとの接続
分散型取引所(DEX)、NFTマーケットプレイス、ブロックチェーンゲームなどのDAppとシームレスに接続し、サービスを利用できます。 - ネットワークの追加
イーサリアム以外にも、Binance Smart ChainやPolygonなどのEVM互換チェーンを手動で追加し、利用することができます。
(2) セキュリティと管理
- セルフカストディ
ユーザー自身が秘密鍵やシードフレーズを管理するため、資産の完全なコントロールが可能です。 - シードフレーズの重要性
ウォレット作成時に提供される12語のシードフレーズは、ウォレットの復元や資産の保護に不可欠です。これを第三者と共有しないことが重要です。 - パスワード保護
ウォレットへのアクセスにはパスワードが必要であり、不正アクセスを防ぐための基本的なセキュリティ対策となっています。
3. MetaMaskの利用方法
(1) インストールとウォレット作成
- PC版
Google ChromeやFirefoxなどのブラウザに拡張機能を追加し、ウォレットを作成します。 - スマートフォン版
iOSまたはAndroidのアプリストアからMetaMaskアプリをダウンロードし、ウォレットを作成します。
(2) 仮想通貨の入金と送金
(3) DAppとの接続
- 対応するDAppのウェブサイトにアクセスし、「ウォレット接続」などのボタンをクリックしてMetaMaskを選択します。接続を承認すると、DAppの機能を利用できるようになります。
4. まとめ
- MetaMaskは、イーサリアムおよびEVM互換チェーンに対応した暗号資産ウォレットである。
- 仮想通貨やNFTの保管・送受信、DAppとの接続など、多岐にわたる機能を提供している。
- ユーザー自身が秘密鍵を管理するセルフカストディ型ウォレットであり、セキュリティ意識が重要である。