1. 概要
Brilliantcrypto（ブリリアンクリプト）は、株式会社コロプラの子会社であるBrilliantcrypto社が開発したブロックチェーンゲームで、Play to Earn（P2E）モデルを採用しています。ゲーム内で採掘した宝石NFTを売買することで収益を得ることができるのが特徴です。特に、ゲームプレイを通じてデジタル資産の価値を証明するProof of Gamingという新たなモデルを導入しています。
2. ゲームの仕組みと特徴
(1) 採掘とトークンの活用
プレイヤーは「つるはしNFT」を使用してゲーム内の鉱山で宝石を採掘します。この宝石は、NFTとしてマーケットプレイスで売買することが可能です。
ゲーム内で使用される通貨は以下の3種類です。
- BRIL（トークン）：採掘した宝石を変換することで得られるユーティリティトークン。つるはしのレベルアップやマーケットでの購入に使用。
- BRIL Point（電子データ）：BRILの取扱いが開始される前にゲーム内で使用されるポイントで、BRILに変換可能。
- POL（トークン）：ゲーム内の進行に必要なエネルギーの役割を果たし、BRIL取扱い開始前後でそのユーティリティが変化。
(2) 採掘の持続性と経済モデル
Brilliantcryptoでは、ゲーム内で宝石を採掘し続けるために、つるはしの耐久度を回復する必要があります。この仕組みにより、持続可能なゲーム経済が形成されます。加えて、採掘量に応じた報酬設計があり、プレイヤーの活動が直接ゲーム内経済に影響を与えます。
3. 注目のポイント
(1) 世界最大規模のIEOを記録
2024年5月、Brilliantcryptoはコインチェック（Coincheck）でIEO（Initial Exchange Offering）を実施し、申込総額が約333億円を超えるという記録的な成功を収めました。これは日本国内における過去最大のIEOとなり、投資家や業界からの注目を集めました。
(2) 持続可能なP2Eモデル
従来のPlay to Earnゲームでは、新規プレイヤーが増えないと経済が持続しにくい問題がありました。しかし、Brilliantcryptoは、宝石の価値をゲーム内外で維持するための仕組みを導入しており、長期的な運用を見据えた経済モデルを構築しています。
(3) 高いゲーム性とマルチプラットフォーム展開
- 現在の対応プラットフォームはWindows OSおよびMac OSであり、今後モバイル版のリリースも予定されています。
- 3Dグラフィックスを活用した没入感のある採掘システムが特徴。
4. 今後の展望
Brilliantcryptoは、デジタル資産としてのNFTの価値を確立し、メタバースやブロックチェーン技術を活用した新しい経済圏の創出を目指しています。今後は、他のブロックチェーンネットワークとの統合や、追加コンテンツの拡充などが期待されています。
5. まとめ
- Brilliantcryptoは、株式会社コロプラの子会社が開発するブロックチェーンゲーム。
- ゲーム内での採掘を通じて、宝石NFTを獲得・売買できるPlay to Earnモデルを採用。
- BRIL、BRIL Point、POLの3種類の通貨が存在し、ゲーム内で重要な役割を果たす。
- 日本最大のIEO（約333億円）を記録し、大きな注目を集めた。
- 持続可能なゲーム経済を構築し、メタバース・ブロックチェーン分野での拡張が期待される。
Brilliantcryptoは、Play to Earnの新たな形を提示するゲームとして、今後の展開が期待されています。
