OG(オージー)とは

OG(オージー)とは、暗号資産(仮想通貨)業界において、黎明期から関与し、業界の発展に貢献してきた人物や団体を指すスラングです。「Original Gangster(オリジナル・ギャングスター)」の頭文字で、元々はヒップホップ・ストリート文化で「元祖・草分け的存在」を意味する言葉でした。現在ではゲーム、スポーツ、テクノロジーを含む幅広い分野で「先駆者」「ベテラン」を称える言葉として使われており、クリプト業界でも尊敬の念を込めて使われます。

詳細な意味・使われ方

暗号資産業界における「OG」は、ビットコインが誕生した2009年、あるいはその直後の極めて初期の時期から関与してきた個人・グループを指すのが一般的です。当時は仮想通貨の概念自体がほとんど知られておらず、わずかな技術者や暗号学者、サイファーパンク(暗号化技術による個人の自由を追求する思想家)たちがビットコインに関わっていました。

OGとされる人物・グループの典型的な特徴は以下の通りです。

  • 超早期参入:ビットコインが1ドル以下、あるいは数ドルの時期から採掘・取引・保有していた。中には2010年以前からBitcoinTalkフォーラムに参加していた人物も含まれる。
  • 技術的貢献:ビットコインのコア開発、関連プロトコルの実装、暗号化技術の応用などで業界の礎を築いた。
  • コミュニティ形成:初期フォーラムやミートアップを通じて情報共有・教育活動を行い、後の大規模コミュニティの土台を作った。
  • 市場の浮き沈みを経験:複数のバブルと暴落を経験しながら業界に留まり続けた継続性と信念を持つ。

ビットコインのOGとして言及される代表的な人物には、ハル・フィニー(Hal Finney、最初にビットコインを受け取った人物とされる)、ニック・サボ(Nick Szabo、スマートコントラクトの概念を提唱)、アダム・バック(Adam Back、Hashcashの発明者でBlockstream CEO)などがいます。また、サトシ・ナカモトも当然OGの象徴的存在です。

実際の使用例・文脈(SNSやコミュニティでの実例)

「OG」はX(旧Twitter)、Discord、Reddit、イベント(ETHDenver、Consensus等)で頻繁に使われます。

  • 「あの人はクリプトのOGで、2011年からビットコイン持ってる」(長期ホルダーへの尊敬)
  • 「ETHのOG勢は今のガス代の高さに何も驚かない」(初期参加者の経験値への言及)
  • 「OGたちが警告してたのに、新参者はまたバブルに踊らされてる」(経験者の知見への引用)
  • 「あのプロジェクトのファウンダーはDeFiのOGだから信頼できる」(業界での評判・実績への言及)

なお、NFTやDeFiの文脈では「OG」の基準が低くなることもあり、「2020年のDeFiサマーから参加している人」をOGと呼ぶケースもあります。コミュニティやプロジェクトによってOGの定義は異なりますが、共通するのは「業界・プロジェクトの初期段階から関与している人物への敬意」という点です。

派生語・関連スラング

  • Diamond Hands(ダイヤモンドハンズ):どんな暴落でも売らずにホールドし続ける強い意志の持ち主。OGに多い特性として語られる。
  • ベテラン(Veteran):OGに近い意味で使われる。特定のプロトコルやコミュニティの古参メンバーを指す場合が多い。
  • アーリーアダプター:新技術・新サービスを早期に採用する人。OGはアーリーアダプターの中でも特に初期の参加者を指す。
  • サイファーパンク(Cypherpunk):暗号化技術による個人の自由・プライバシーを追求する思想家集団。ビットコインOGの多くがこの思想的背景を持つ。
  • HODL(ホドル):長期保有を意味するスラング。OGはHODLを体現した存在として語られることが多い。
項目内容
読み方オージー
正式名称Original Gangster(オリジナル・ギャングスター)
由来ヒップホップ・ストリートカルチャー。クリプトでは2009年〜2012年頃から使用
意味業界の草創期から関与してきた先駆者・ベテラン
ニュアンス尊敬・称賛。コミュニティ内でのステータスを表す
代表的OGハル・フィニー、ニック・サボ、アダム・バック、サトシ・ナカモト
関連スラングHODL、Diamond Hands、サイファーパンク、アーリーアダプター