ノーコイナー(No-coiner)とは、暗号資産(仮想通貨)を一切保有しておらず、かつ暗号資産全般に対して否定的・懐疑的な見解を持つ人々を指すスラングです。単に仮想通貨を持っていない人を指すのではなく、「仮想通貨は価値がない・失敗する」と信じ、その考えを積極的に発信する人物を揶揄する文脈で使われます。クリプトコミュニティ内では軽いジョークとして使われる一方、ノーコイナー自身が誇りを持ってその立場を表明するケースもあります。
詳細な意味・使われ方
「ノーコイナー」という用語は、2017年のビットコインブームを前後して、X(旧Twitter)などで登場し始めたとされています。コインを「一枚も持っていない(No coin)」人を指す言葉ですが、単なる未投資者ではなく、暗号資産を否定・批判するスタンスを持つ人々に対するレッテルとして使われてきました。
ノーコイナーの典型的な特徴は以下の通りです。
- 価値否定論:「ビットコインには実体的な価値がない」「裏付け資産がないただのデジタルデータだ」という主張を繰り返す。
- バブル・崩壊予測:「いずれ価格はゼロになる」「チューリップバブルと同じだ」といった悲観論を展開する。
- 詐欺・犯罪への結びつけ:暗号資産をマネーロンダリングや詐欺の温床として強調する。
- 機会損失への複雑な感情:一方で、過去に投資しなかったことへの後悔や嫉妬が批判の根底にあるケースも指摘される。
著名なノーコイナーとして知られる人物には、経済学者のポール・クルーグマン氏や、バークシャー・ハサウェイの副会長チャーリー・マンガー氏(故人)などが挙げられます。彼らは公の場で仮想通貨に対する強い批判を繰り返してきましたが、その発言が出るたびにクリプトコミュニティで大きな話題となりました。
実際の使用例・文脈(SNSやコミュニティでの実例)
ノーコイナーという言葉は主に以下のような文脈でX(旧Twitter)やReddit、Discordで使われます。
- 「またノーコイナーが『ビットコインは終わった』って言ってる、何回目だよ」(繰り返しの批判への苦笑い)
- 「ノーコイナーの友達に『まだやってるの?』って言われたけど、私のポートフォリオ見せたら黙った」(実績での返答)
- 「経済学者のXXXはノーコイナー代表格。でも10年前から同じこと言い続けてる」(著名人への言及)
- 「俺はノーコイナーを誇りに思う、投機ゲームには参加したくない」(自称ノーコイナーの反論)
ビットコインが新高値を更新するたびに「ノーコイナー涙目」という表現がSNSに溢れる一方、暴落局面では「やっぱりノーコイナーが正しかった」という声も上がります。このように、ノーコイナーという言葉は相場の動向とともに話題に上りやすい特性を持ちます。
派生語・関連スラング
- ムーンボーイ(Moonboy):ノーコイナーとは対極的な存在。根拠なく価格高騰を断言する過度な楽観派。
- NGMI(Not Gonna Make It):「うまくいかないだろう」。ノーコイナー的な発言をする人物に向けてクリプト勢が使う言葉。
- HFSP(Have Fun Staying Poor):「貧乏でせいぜい楽しんでろ」という意味。ノーコイナーへの強烈な皮肉フレーズ。
- ビットコイナー:ビットコインのみを保有・支持する人。ノーコイナーとは対立する立場。
- フィアット原理主義者:法定通貨(フィアット)の優位性を主張し、暗号資産を否定する人物。ノーコイナーの一類型。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 読み方 | ノーコイナー |
| 由来 | 「No coin(コインを持たない)」+「-er(人)」。2017年頃Twitter発祥 |
| 意味 | 仮想通貨を保有せず、否定的・批判的な立場をとる人物 |
| ニュアンス | クリプト側からの揶揄・軽蔑。一方で自称するケースも |
| 著名な例 | ポール・クルーグマン、チャーリー・マンガー(故人)など |
| 関連スラング | NGMI、HFSP、ムーンボーイ、ビットコイナー |
| 対義語 | HODLer、ビットコイナー、クリプトエンスージアスト |