インパーマネントロス(Impermanent Loss)

インパーマネントロスとは

インパーマネントロス(Impermanent Loss / 変動損失)は、DEXの流動性プールに資産を預けた際、単純にウォレットで保有していた場合と比べて発生する損失のことです。流動性提供(LP)特有のリスクであり、DeFiに参加する上で必ず理解しておくべき概念です。

発生の仕組み

AMMベースのDEX(Uniswap等)では、流動性プールに2つのトークンを等価値で預けます。例えばETH/USDCプールにETH1個とUSDC3,000ドル分を預けたとします。ETHの価格が上昇すると、アービトラージャーがプールからETHを買い出すため、LP保有者のETHの割合は減り、USDCの割合が増えます。結果として、単にホールドしていた場合より資産価値が低くなります。

「一時的」な理由

「インパーマネント(一時的)」と呼ばれるのは、トークンの価格が預入時の比率に戻れば損失がゼロに戻るためです。しかし、価格が元に戻らなければ損失は「確定(パーマネント)」となります。この名称は誤解を招きやすく、実際には多くのケースで損失が継続するため注意が必要です。

損失の規模

インパーマネントロスの大きさは価格変動率に依存します。50%の価格変動で約2.0%、2倍の価格変動で約5.7%、5倍で約25.5%の損失が発生します。取引手数料の報酬がこの損失を上回れば、トータルではプラスになります。

対策と軽減方法

インパーマネントロスを軽減するには、ステーブルコイン同士のペア(USDC/USDT等)を選ぶ、相関性の高いペア(ETH/stETH等)を選ぶ、Uniswap V3の集中流動性で狭いレンジに設定する、CurveのようにILが小さい設計のDEXを使うなどの方法があります。LPの報酬がILを上回るかどうかを事前にシミュレーションすることが重要です。

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