DAOトレジャリーとは
DAOトレジャリー(DAO Treasury)は、DAOが管理する共同資金のことです。プロトコルの収益、初期トークン配分の一部、寄付金などが蓄積され、DAOの運営やエコシステムの発展に使われます。スマートコントラクトで管理され、ガバナンス投票を通じて資金の使途が決定されます。
トレジャリーの資金源
DAOトレジャリーの資金は主にいくつかの源泉から集まります。トークン発行時の初期配分(通常、総供給量の10〜30%をトレジャリーに割り当て)、プロトコルの手数料収入、投資リターン、助成金プログラムの残余金などです。大規模なDAOのトレジャリーは数十億ドル規模に達することもあります。
トレジャリーの使途
典型的な使途としては、開発者への助成金(グラント)、セキュリティ監査費用、マーケティング費用、流動性インセンティブ、チーム報酬、パートナーシップ投資などがあります。支出はガバナンスプロポーザルとして提案され、トークン保有者による投票で承認される民主的なプロセスを経ます。
主要DAOのトレジャリー
Uniswap DAOのトレジャリーは数十億ドル相当のUNIトークンを保有し、エコシステムの最大級です。Lido DAO、Arbitrum DAO、Optimism Collectiveなども大規模なトレジャリーを管理しています。MantleのTreasuryはETHやstETHなど多様な資産で構成されている点が特徴的です。
課題と論点
DAOトレジャリーにはいくつかの課題があります。多くのトレジャリーが自プロジェクトのトークンに偏重しており、分散が不十分です。ガバナンス投票の参加率が低い「無関心問題」や、一部の大口保有者による支配的な意思決定も指摘されています。トレジャリーマネジメントの専門性向上が業界全体の課題です。